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同音異義語の例を考える

皆さんこんにちは。

今回のコラムは受験にもよく問題として出てくる同音異義語についてのお話です。



同音異義語とは同じ発音なのに意味がちがう言葉を言います。よくよく熟語を見てみるとまさしく「読んで字のごとし」といえるような漢字の並びになっていますよね。



ただ、いきなり同音異義語と言われてもなかなかピンとこない方も多いと思います。例をあげるとすると「はし」であれば橋・箸・端などがありますし、「しゅうき」であれば秋季・周期・臭気などがあります。



実は日本語は他の言語と比較したときに音(音数)が少ないため、同音異義語が多いのです。それ故に私たちは頻繁に日常会話で使い、そしてその都度どんな意味なのかを会話の前後で無意識のうちに判断しています。



つまり、同音異義語をしっかりと学ぶことは、高校受験の対策だけでなく、普段の会話でも意味をとらえやすくなり、スムースなコミュニケーションの助けになります。得する知識の一つですのでしっかりと覚えていきたいものです。今回は同音異義語を一部紹介したいと思います。



 

同音異義語の主な例


「そうぞう」

創造…何もないところから作り上げること

 例:亡くなった父は創造的な仕事を行っていた。


想像…頭の中に思い描くこと

 例:彼の成功の裏には想像を絶する苦労があった。

 

「せいちょう」

生長…草木が育つこと

 例:稲がみるみるうちに生長した。


成長…物事の規模が大きくなること

 例:インドの経済成長は著しい。

 

「じてん」

辞典…語の言語として意味・用法の内容を示す書物

 例:国語辞典


事典…語を手掛かりにしてそれを名目とする事柄の内容を知らせる書物

 例:百科事典


次点…最高点の次

 例:君のカラオケの点数は優勝者の次点だったよ。


時点…時の流れの中のある一点

 例:今の時点では証明できない。


自店…自分のお店

 例:自店には無い商品が他店には置いてあった。


自転…自分で回すること

 例:地球が自転している。

 

「こうえん」

公園…公共の広場

 例:一日中、運動公園で過ごした。


講演…公衆に向かって講義する

 例:先生が環境問題について講演された。


公演…公衆の前で演技・演奏をする

 例:あの劇団の初公演は熊本だったよ。


後援…仕事などをサポートする後ろ盾

 例:私たちは佐藤さんを後援しています。


好演…うまい演技、演奏

 例:あの役者は難しい役を見事に好演した。

 

「いどう」

移動…ある場所から別の場所に移ること

 例:せっけんをトイレから風呂場に移動させた。


異動…職場での地位や働く場所が変わること

 例:兄は会社の人事異動で新潟県に転勤になった。

 

「かんしん」

関心…興味をいだくこと

 例:最近は地域福祉に関心があります。


感心…感服すること

 例:ピアニストのリズム感と指さばきにいたく感心した。

 

「かいほう」

解放…束縛を解いて自由になる。

 例:奴隷解放宣言


開放…開け放つ。出入りが自由

 例:ばあちゃんちは入口のドアがいつも開放されている。


回報…回し読む文書

 例:今後、こども会で会報を発行しよう。




もっと探せばいっぱい出てくると思います。

実を言うと、同音異義語は実は裏技的に調べる方法があり、パソコンやスマホの文字を入力して漢字に変換する際に一体的に同音異義語に見ることができます。


ちなみに一番多い同音異義語は48個も存在する「こうしょう」になります。もちろん国語辞典で見ていただくのがベストですが、パソコン等の漢字変換で見てみるのも一興ですのでぜひ一度試してみてくださいね。


今回は以上になります。


合格できる問題集はがんばる受験生を応援しています。







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