皆さんこんにちは。編集担当のYです。皆さんは、「総合選抜」という言葉を聞いたことがありますか?1953年に兵庫県の一部の地域で始まった入試制度で、定員分の合格者を決め、原則として居住地に応じて通学先を割り振るものです。色々な経緯を経て2010年度には全廃しました。それから兵庫県の公立高校入試制度も大きく様変わりしました。そこで今日は兵庫県の公立高校入試制度についてお伝えします。
兵庫県の公立高校入試は、推薦入学、特色選抜(2月)、一般選抜(3月)と受験が行われますが、推薦入学は中学校が推薦する一定の基準を満たしている必要があり、特色選抜は定員数が少ないことから、受験の機会は大半の中学生にとっては1回となります。
ただし、普通科と総合学科では、第一志望、第二志望と複数志願選抜できます。
複数志願制度とは、学区内で自分の個性や能力に応じて学校を1校から2校志願できる制度です。第一志望を優先させるため、第一志望には一定の加点を加えて合否判定します。また、願書は第一志望の学校に出します。
複数志願制採用区・学区ごとの加点は以下の通りです。
第一学区(25校)(神戸第一、芦屋、神戸第二)…25点
第二学区(34校)(尼崎、西宮、宝塚)…20点
第三学区(24校)(明石、加印、北播)…25点
第四学区(22校)(姫路、福崎、西播)…30点
第五学区(9校)(北担、南担)…30点
複数志願選抜を実施する学区内における志願変更については、第一志望で複数志願選抜を実施する学校から実施する学校への志願変更は出来ませんが、それ以外の学校間での志願変更は概ね可能です。
また、入試の合格判定は、内申点:学力検査=1:1の割合で判定されるので、日頃から学習する習慣をつけておくことが大切です。
内申点は、250点満点で、
3年生の主要5教科(英語・数学・国語・理科・社会)×5段階×4=100点
3年生の実技4教科(音楽・美術・保体・技家)×5段階×7.5=150点となります。
学力検査は、1教科50点×5教科で250点満点です。ですから、内申点250点+学力検査250点で合計500点満点です。
兵庫県の公立高校入試では、内申点が総合点の半分を占めるので、定期考査の対策をきちんとする、授業中は先生の話をよく聞く、課題は提出する等して、日頃から学習態度をよくする必要があります。
今日は、兵庫県の公立高校入試制度についてのお話でした。合格できる問題集の編集スタッフは、頑張る受験生を心から応援しています。
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