ある塾の取り組み 「シエスタ」の時間


 皆さんこんにちは。編集担当のYです。私には、尊敬する塾の先生がいます。私は、その先生からたくさんのことを学びました。私自身が塾を経営していた時にも、その先生の取り組みを真似したおかげで、助けられたことがたくさんあります。今日は、その先生の塾の取り組みの一つ、「シエスタ」の時間についてお伝えします。

 もう10年以上前、その先生が定期考査対策をするというので、その先生の塾へお邪魔させていただいたことがあります。2つの教室にたくさんの生徒さん達が集まって、各々勉強したい教科の教材を広げるのですが、生徒さん達はただ自習するのではありません。詳しい内容については、ここでは割愛します。生徒さん達は、それぞれに勉強するのですが、テスト対策も、1時間、2時間と経つと生徒さん達の顔にも疲れが出てきます。そこで、先生は面白い話をして笑わせたり、テスト前にするべきことを伝えたりして、生徒さんがやる気を出す工夫をこらします。その工夫の中で一番面白いと思ったのが、「シエスタ」の時間、つまりお昼寝の時間を設けていたことでした。

 先生は、唐突に「眠いもの」と聞いて、眠い生徒さん達に手を上げさせました。ほとんどの生徒さん達が手を上げると、「じゃあ、今から眠れ。」と言って、机に顔を伏せて寝させます。慣れている生徒さん達は、スムーズに言われた通りに机に顔を伏せますが、慣れていない生徒さん達は、「え?本当に眠るの?うそ。」など言って、半信半疑の状態です。生徒さん達は、10分くらい仮眠を取らせられたら、先生の「起きろ。」という掛け声で一斉に起きました。

 今でこそ、「シエスタ」の時間を取り入れている学校もありますが、当時は、塾へ行って眠るという発想がなかったので、私はとても驚きましたが、生徒さん達は、仮眠をした後にすっきりした顔をして、勉強をし始めていました。もし、仮眠をしなければ、眠くて上のまぶたと下のまぶたが引っ付きそうになるのをこらえて勉強をする生徒さんもいれば、頭が上下に動いて、時々カクッと頭が大きく下に振れる振動で起こされながら勉強する生徒さんもいらっしゃったと思います。それが、仮眠を取ることで、一旦眠ってリセットしているせいでしょうか。生徒さん達の学習の効率が上がっていたように思えました。以前、お昼寝の時間の効用は論文でも証明されていて、適度なお昼寝は、作業効率を向上させるという話を聞いたことがあります。先生が取り入れてらっしゃる「シエスタ」の時間は、確かに現場でも功を奏していたのです。

 先生に、何故「シエスタ」の時間を取り入れ始めたのか聞いたら、「眠たければ、眠ったほうがよかろう。眠たいのを無理して勉強しても、身に入らんたい。」と、あっけらかんとした口調で答えてらっしゃいました。そして、「お昼寝の時間がある塾は、うち以外なかろう?」と言って笑ってらっしゃいました。先生も、長年塾を経営されて、様々な取り組みを行いながら、個人塾ながら、とても強い塾を作られたのだなあと思いました。

 今日は、ある塾で行われている「シエスタ」の時間についてのお話でした。「合格できる問題集」の編集スタッフは、頑張る受験生を心から応援しています。

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